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米中協議“期待感”でNYダウ146ドル高

2019年12月5日 8:13

4日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、前の日とは一転し、アメリカと中国の貿易協議の先行きへの期待感が高まり、ダウ平均株価は140ドルあまり値を上げて取引を終えている。

4日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から146ドル97セント値を上げ、2万7649ドル78セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も46.03ポイント上げて、8566.67で取引を終えている。

この日は、アメリカと中国の貿易協議について、一部メディアが「第1段階として、撤回する関税額について合意に近づいている」と報じた。これを受け、協議の先行きへの期待感が高まり、「スリーエム」など中国との関係が深い銘柄が買われたほか、長期金利が上昇したことで利ざやが拡大するとの期待から金融関連株も買われた。ダウ平均は前の日までの3営業日で660ドルあまり値を下げていた反動で、上げ幅は一時220ドルを超えた。

市場関係者は「米中協議で、今月中旬までに第1段階の合意ができるのかが市場の最大の関心事になっている」と話している。