中国が追加不動産対策…融資規模84兆円に増額 低迷する市場にテコ入れ
中国政府は17日、低迷する不動産市場へのテコ入れとして、追加対策を発表しました。地方政府主導の追加融資が受けられる住宅の対象を拡大し、融資規模を日本円で総額84兆円に増額するということです。
中国の住宅都市農村建設省などは17日に会見を行い、低迷する不動産市場を支援するための追加政策を発表しました。
資金不足などで未完成のままの住宅プロジェクトに対し、いわゆる「ホワイトリスト」と呼ばれる追加融資を受けられる対象物件を2024年末までに拡大し、融資額の規模を総額4兆元(約84兆円)に倍増させます。会見では、ホワイトリストに基づき承認された融資が今月16日時点で2兆2300億元(約47兆円)に達していることも明らかになりました。
中国政府は先月下旬以降、低迷が続く不動産市場のほか、金融や財政分野で景気刺激策を相次いで打ち出していて、今回の追加策がどこまで実効性があるか注目されます。