中国企業きょうから再開 在宅勤務継続も
新型コロナウイルスの中国本土での感染者は4万人を超えた。北京などでは10日から企業活動が再開されており、さらなる感染拡大も懸念されている。
春節休みから数えて約半月ぶりの企業活動再開で市内の交通量も戻りつつある。ただ、感染拡大への人々の警戒心が強いためか、地下鉄などでは人がまばらだった。引き続きスタッフの数をしぼって在宅勤務を続ける企業もあるほか、学校なども最大で来月までの休みの延長を相次いで決めている。
病院など衛生当局によると、中国本土での感染者数は3000人以上増え4万人を超えた。世界での感染者は4万541人となり死者は910人に達している。
こうした中、来月5日から予定される中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)の開催が延期されるのではとの見方も出始めている。地方や中央政府が新型コロナウイルスの対応にていっぱいになっているため。
全人代が延期されることになれば、極めて異例でその後に控える習近平国家主席の日本訪問にも影響がでる可能性がある。