水原被告「大谷翔平」名乗り電話か 禁錮4年9か月を求刑…“給料低かった”情状酌量求める文書提出
ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告について、4年9か月の禁錮刑などが求刑されました。また、水原被告が大谷選手になりすまして銀行に送金を求めた際のやりとりとされる内容が明らかになりました。
◇
「I'm ショウヘイ オオタニ」
これは、ドジャース大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺などの罪に問われている水原一平被告が、銀行との電話で語ったとされる言葉です。
水原被告が大谷選手になりすまして銀行に電話をかけた音声記録を、アメリカメディアが公開したのです。
銀行担当者
「どちら様でしょうか?」
水原一平被告
「I'm ショウヘイ・オオタニ」
銀行担当者
「どのようなご用件ですか?」
水原一平被告
「送金をしようとしたんです」
銀行担当者
「この取引の理由は何ですか?」
水原一平被告
「車のローン返済です」
銀行担当者
「受取人との関係は?」
水原一平被告
「友人です」
(※一部抜粋 実際のやりとりは英語です)
この音声記録には、3000万円以上を送金しようとする様子が記録されていました。
こうした“なりすまし”などにより、大谷選手の口座から無断で約26億円を不正に送金し、“違法賭博”の借金返済にあてていたとみられる水原被告。
これまでの裁判で罪を認めていて、アメリカの検察は23日、4年9か月の禁錮刑と、大谷選手への賠償金として26億円あまりを支払うことなどを求めました。
一方、水原被告は、情状酌量を求める文書を提出。仕事の量に対して、給料が低かったことなどを訴えました。
水原被告
「ほとんどの仕事を私がサポートしなければなりませんでした。翔平が行く場所まで車で送り、頻繁に買い物に行き、必要なときはいつでも色々な用事をしていたので、24時間体制で待機しているような感じでした」
当時、球団からの年俸(2018年~2022年まで)は、約1500万円だったといいますが…。
水原被告
「翔平の近くに家を借りなければならず、家賃は決して安くはありません。給料日前の生活では、家族や友人からお金を借りなければ生活できない月もありました」
1年ごとの契約だったためクビになることを恐れて、声を上げることができなかったと説明。経済的に困窮するなか、スポーツ賭博が経済的に助かるチャンスと、愚かにも考えてしまったなどと記しました。
量刑の言い渡しは、来月6日に予定されています。
(1月25日(土)午前0時(金曜深夜)放送『news zero』より)