行動制限続く中国・北京 真夏日に“冷房”禁止も…
中国では大型連休が明け、5日から平日に戻りましたが、北京では行動制限が続いています。空調を通じた感染拡大を警戒し、冷房の使用が禁止された地域もありました。
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4月下旬からの感染者が500人を超えた北京。(4月22日~5月4日:感染者の合計 505人 中国当局発表)中国では大型連休が明け、5日から平日に戻りましたが…
記者(中国・北京、5日)
「きょうもそれなりに車通りはあるのですが、バスの中を見ますと、客はほとんど乗っていません」
北京市の中心部の区では当局が在宅勤務を要請。市内の小中学校も通学が停止になりました。
市民の足となる路線バスも、運行停止や路線変更などが相次いでいます。
バスに乗れない人
「荷物重いのに歩いて帰るしかないか」
北京市は5日まで、市民のほとんどを対象に6回のPCR検査を実施しました。その合計はおよそ1億2000万回に及びます。
また、北京市内で封鎖など移動制限が行われている区域は50か所近くに急増しています。
NNNの記者が住むマンションは、封鎖から1週間が過ぎました。
記者(中国・北京、4日)
「外の気温、今30℃を超えてきました。この後もさらに上がる予報になっているのですが、直射日光もある中、冷房の使用を当局から禁止されています」
4日の北京は最高気温34℃と真夏日となりましたが、地元政府が冷房の使用を禁止したため、支給された扇風機で暑さをしのぐしかありませんでした。空調を通じた感染拡大を警戒しているとみられます。
0歳の子どもを含めて住民全員のPCR検査を何度も行うなど、徹底した対策で感染拡大を食い止めたい考えです。