中国・北京で規制強化 地下鉄“封鎖”公衆トイレも“マスク着用”で…
感染拡大を抑えるため、中国の北京市は新たな規制強化に踏み切りました。地下鉄など一部の公共交通機関で、厳しい利用制限がとられています。
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感染拡大が続く中国・北京。日を追うごとに厳しいコロナ対策が打ち出されています。
大型連休が4日で終わり、5日からの通勤ラッシュを警戒してか、駅の入り口を封鎖する措置がとられていました。
記者(中国・北京)
「シャッターが下りたまま、入れないようになっています」
実は、市内の地下鉄では4日、およそ60か所の駅が突如、封鎖されたのです。
記者
「地下鉄を利用しようとした人ですかね、警備員に話しかけています」
駅の前には、封鎖されたことを知らずに来た人たちの姿もありました。
利用者
「きょうは開きますか」
警備員
「開きません」
利用者
「開かないか」
警備員
「ええ」
また、市内の公衆トイレでも警戒が強まっていました。
北京市は3日、1人の感染者が公衆トイレを利用したことが原因で、その後、数十人に感染が広がったと発表しました。市では、公衆トイレに入る際、マスクを着けるよう求めるなど厳戒態勢が敷かれています。
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一方、上海では感染者がピーク時のおよそ5分の1に減少しています。
記者(中国・上海、4日)
「封鎖34日目です。突然PCR検査の連絡があって、マンションの外に出てきました」
封鎖期間中、記者にとって12回目となるPCR検査です。
上海では封鎖が1か月以上と長期化する影響で、散髪に困る人が続出しています。そのため、上海の大学では、寮に住む学生のために、防護服を着た教職員がヘアカットしていました。
一方、封鎖された団地では、住民がフェンスから道路に頭を出し、美容師に髪を切ってもらっていました。こうした様子は別の団地でも見られました。住民たちが共同で美容師に依頼するケースもあるということです。