米中首脳会談 約1年ぶりにサンフランシスコ近郊で始まる
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席による、およそ1年ぶりとなる米中首脳会談が、アメリカのサンフランシスコ近郊で日本時間16日午前4時すぎから始まりました。
先ほどは時折、笑顔を見せて、和やかな雰囲気の中、握手をしていた様子もありました。
今回の米中首脳会談について、アメリカは米中両国の偶発的な衝突を避けるため、去年の夏以降、途絶えている軍同士の対話の再開を最重要課題と位置づけています。
アメリカは現在、ウクライナ情勢と中東情勢に加え、中国も含めた3正面対応を迫られていて、まずは対中関係を安定させたい狙いがあります。
また、中国も国内経済が失速する中、首脳会談を通じて、国内の権威を高めたい思惑があり、両国の利害が一致した形です。
アメリカ政府高官は、NNNの取材に「両国ともに国内が、どう捉えるかを重要視している。弱い姿は見せられない」と話していて、国内向けへの見せ方を含め、激しい主導権の奪い合いになるとみられています。