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米・トランプ前大統領の起訴状公開 スパイ防止法違反や司法妨害など37の罪…機密文書には“防衛力”や“核計画”の情報も

2023年6月10日 6:58

アメリカのトランプ前大統領が退任時に政府の機密文書をホワイトハウスから違法に持ち出したとして起訴された事件で、9日、起訴状が公開されました。トランプ氏はスパイ防止法違反など37の罪に問われています。

公開された起訴状によりますと、トランプ氏はスパイ防止法違反や司法妨害など37の罪に問われています。有罪になった場合、スパイ防止法は最長10年、司法妨害は最長20年の懲役が科せられる重罪です。

起訴状では、トランプ氏が持ち出してフロリダ州の自宅に保管していた機密文書には、アメリカと外国の防衛力に関する情報や、アメリカの核計画に関する情報などが含まれていたとしています。

また、閲覧権限のない支持者らに機密文書を2度にわたり見せた事も明らかになっています。

機密文書の返還を求められたトランプ氏が、「ここには何もないと言った方がよいのではないか」という趣旨の発言をしたとも指摘しています。

捜査を担当するスミス特別検察官「国防に関する情報を保護する法律は、アメリカの安全を守るために不可欠だ。この法律への違反は我々の国を危険にさらす」

トランプ氏は13日にフロリダ州の裁判所に出頭するよう命じられたと明らかにしています。

一方、バイデン大統領は9日、トランプ氏の起訴について「全く何もコメントしない」「司法長官とも全く話していない」などと述べ、司法の独立性を尊重する姿勢を強調しています。