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英王室 ヘンリー王子“暴露本”で気をもむ新年に… 5月に「戴冠式」 ヘンリー王子夫妻の出席“可否”も論争必至か

2023年1月3日 14:00
英王室 ヘンリー王子“暴露本”で気をもむ新年に… 5月に「戴冠式」 ヘンリー王子夫妻の出席“可否”も論争必至か
ヘンリー王子夫妻

ヘンリー王子夫妻の新たなドキュメンタリーに続き、ヘンリー王子による新回顧録の出版を控え、イギリス王室は2023年もヘンリー王子夫妻の言動に振り回されそうだ。5月にはチャールズ国王の戴冠(たいかん)式も予定される中、イギリス王室がヘンリー王子夫妻の問題とどのように向き合うのか、関心が集まっている。

■エリザベス女王死去でイギリス王室に訪れた「転換点」

イギリス王室にとって2022年は、エリザベス女王の即位70周年の記念式典が行われ、国内外でお祝いムードとなったのも束の間、女王の死去という大きな転換点を迎えた年となった。

70年にわたり「開かれた王室」に向けて模索を続けてきたエリザベス女王亡き後、70歳を超えて即位したチャールズ国王のもとでイギリス王室がどのような王室のイメージを作り上げていくのか、注目されている。

■ヘンリー王子夫妻の“新ドキュメンタリー”公開で波紋

そんな中、2022年末に大きな波紋を呼ぶ映像が公開された。王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃の新しいドキュメンタリーである。

大手動画配信サービスで公開されるやいなや、イギリスメディアは一斉に内容を速報。特に、2回に分けて公開されたエピソードのうち、後半のエピソードでは、王室の広報担当者、ひいては兄のウィリアム皇太子を批判する内容で、ヘンリー王子自ら「兄との関係にくさびが打ち込まれた」とウィリアム皇太子との関係が修復困難なことについて言及した。

エリザベス女王の死去を受けて、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の兄弟の仲にも「改善の兆しがみられる」とする一部メディアの報道があった中での発言に、「2人の関係は壊れ、すぐには改善されないだろう」と報じられるなど、国内で波紋が広がっている。

■新年早々ヘンリー王子が「暴露本」出版へ

イギリス王室を悩ませているのは、実はこのドキュメンタリーだけではない。2023年1月には、ヘンリー王子の新しい回顧録が出版される予定で、ドキュメンタリーを上回る「爆弾発言」が盛り込まれたいわば「暴露本」になっているとされているのだ。

「SPARE(スペア)」という回顧録のタイトルも話題となっていて、王位継承順にのっとり、ウィリアム皇太子の「スペア」として育てられた経緯も含めて、イギリス王室を批判する内容ではないかと推察されている。

また、この「暴露本」の宣伝のため、ヘンリー王子が新たにアメリカメディアのインタビューに応じるという報道や、宣伝イベントへの出席のため、イギリスに一時帰国するという話も。

王室離脱の際には、アメリカの有名司会者オプラ・ウィンフリー氏のインタビューに応じ、イギリス王室内の人種差別的な発言などを暴露したヘンリー王子夫妻とあって、アメリカメディアのインタビューでの言動も関心を集めそうだ。

■チャールズ国王の「戴冠式」めぐっても論争か

さらに、この「暴露本」の話題だけではなく、2023年に王室が直面する課題は、5月に予定されているチャールズ国王の戴冠式にも。

王室を離脱したヘンリー王子夫妻の出席を認めるのか否か、すでにイギリスメディアはこの点をめぐって紙面で大きく扱うなど関心を集めている。「出席してもしなくても、戴冠式の際に国内で話題になるのはヘンリー王子夫妻の動向だろう」と報じられるなど、チャールズ国王の戴冠式をめぐっても論争が起こることは必至な状況だ。

■暴露本出版でイギリス王室との関係を清算?

こうしたヘンリー王子夫妻をめぐる一連の報道の一方で、イギリスのBBCは、このようにも報じている。

「ヘンリー王子は『次の章に進むためには、最初の章を終わらせなければならないんだ』と話していたことがある。それはおそらく、彼の回顧録が出版された後、王室とヘンリー王子夫妻の物語が終わりを迎えることを認めているのだろう」「ヘンリー王子とメーガン妃は、分別があれば、この一連の出来事を過去のものとして、人生の次の章に進むだろう」

「暴露本」の出版で、イギリス王室との関係を清算し、人生の新たな1ページに踏み出すきっかけとするのだろうか。間違いなく言えることは、新年を迎えても、ヘンリー王子夫妻の言動がイギリス王室の悩みのタネになり続けるということだろう。