ヘンリー王子が王室広報担当者を痛烈に批判 兄・ウィリアム皇太子との関係に「くさびが打ち込まれた」
イギリス王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリーの新たなエピソードが15日に公開されました。ヘンリー王子がイギリス王室の広報担当者を強く非難していて、波紋が広がっています。
大手動画配信サービスで15日に公開されたドキュメンタリーの新しいエピソードには、ヘンリー王子が、王室の広報担当者を非難する内容が含まれています。
ヘンリー王子夫妻の王室離脱をめぐっては、当時、一部のメディアから「ウィリアム王子(当時)が、ヘンリー王子夫妻をいじめていたことが離脱の理由の1つだ」とする記事が出ていました。
ヘンリー王子は、ドキュメンタリーの中で、「王室の広報担当者が、勝手に自分の名前を入れた声明を出して報道を否定した」と明らかにした上で、「兄(ウィリアム皇太子)を守るためにウソをついたのに、私たちを守るために真実を語ろうとはしなかった」と、王室の広報担当者を非難しました。
さらに、王室の広報担当者とメディアの関係性について、「広報担当者は、自分の担当している王室関係者のネガティブな記事を消したい時には、別の王室関係者に関する情報をメディアに提供している」と明らかにし、「メディアと汚いゲームをしている」と批判しました。
その上で、「こんな取引に付き合うくらいならメディアにつぶされた方がましだと思う。兄とはこんなことが起こらないようにしようと約束したのに、兄の広報担当者がこのような取引のまねをしているのを見て、胸が痛んだ」と述べました。
また、ヘンリー王子は、王室離脱について話し合うために、2020年に開かれた王室関係者での会議にも言及しました。
ヘンリー王子は、「兄が私に対して叫び、怒鳴りつけ、父(チャールズ国王)が事実とは異なることを言い、祖母(エリザベス女王)は静かに座って話を聞いている光景は、とても恐ろしいものだった」と述べた上で、「最も悲しいことは、私と兄の間にくさびが打ち込まれたことだ」として、ウィリアム皇太子との関係が王室離脱を機に決定的に悪化したことをにじませました。
イギリス王室は、現時点でこのドキュメンタリーに関してコメントを出していませんが、BBCは「今回のエピソードは物議をかもしそうだ」と伝えるなど、波紋が広がっています。