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米中関係安定の必要性で一致、台湾問題などで溝の深さも ブリンケン米国務長官、習国家主席と面会

2023年6月20日 1:40
米中関係安定の必要性で一致、台湾問題などで溝の深さも ブリンケン米国務長官、習国家主席と面会

中国を訪問したアメリカのブリンケン国務長官は19日、習近平国家主席に面会しました。米中関係を安定させる必要性で一致する一方、台湾問題などで溝の深さも浮き彫りとなりました。

ブリンケン国務長官「我々は前進した。しかし、1回の訪問で、すべて解決するものではない」

ブリンケン長官は会見で、偶発的な衝突を避けるため、アメリカ側が求めていた軍と軍の意思疎通の再開について、中国側の合意が得られなかったと述べました。

また、中国の台湾海峡などでの挑発的な行動に、改めて懸念を表明したと明らかにしました。このほか、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の核・ミサイル問題も協議したということです。

一方、中国国営テレビによりますと、習主席はブリンケン長官の訪問を評価した上で「今回の訪問が中米関係の安定に積極的な役割を果たすよう望む」と述べ、バイデン政権に歩み寄りを促しました。「アメリカは中国を尊重し、正当な権益を損ねてはならない」とも強調し、台湾問題などで関与を強めるアメリカをけん制しました。

ブリンケン長官は今回の訪問中に、秋に行われる国際会議に合わせ、米中首脳会談を調整したとみられていて、バイデン大統領と習主席の対面での会談が実現するかが焦点です。

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