イスラエル政府、ガザ地区への電力供給を停止 停戦合意めぐり交渉難航の中
イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意をめぐり、交渉が難航する中、イスラエル政府は、9日、パレスチナ自治区ガザ地区への電力の供給を停止すると発表しました。
イスラエルのコーヘン・エネルギー相は9日、ガザ地区への電力の供給を停止するよう指示したと明らかにしました。
イスラエルメディアによりますと、2023年10月のハマスの大規模攻撃以降、イスラエルはガザ地区への電力供給の大部分を止めていて、今回の決定では、ガザ地区にある海水を淡水化するための施設が影響を受けるとみられます。
イスラエル側は、「ハマスが停戦合意の第一段階の延長を拒否した」などとして、ガザ地区への物資の搬入を停止することを発表していて、今回の決定を含めて、ハマス側への圧力を強める構えです。
10日には、カタールのドーハで停戦をめぐる交渉が行われる予定ですが、進展は見通せない情勢です。
最終更新日:2025年3月10日 11:58