停戦延長の合意なければ、10日程度でガザ地区戦闘の再開見込み イスラエル報道
イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦合意の継続が危ぶまれる中、イスラエルメディアは3日、停戦の延長に向けた合意がなければ、軍が今後、10日程度で、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を再開する見込みだと報じました。
イスラエルとハマスの停戦合意をめぐっては、イスラエル側が「ハマスが停戦合意の第1段階の延長を拒んでいる」として、ガザ地区への人道支援物資の搬入を停止する一方、ハマス側は「合意違反だ」として反発するなど、協議が難航しています。
こうした中、イスラエルメディアは3日、停戦の延長に向けた合意がなければ、軍が今後、10日程度で、ガザ地区での戦闘を再開する見込みだと報じました。
来週にも、アメリカのウィトコフ中東担当特使がイスラエルを訪問する予定で、イスラエルメディアは、アメリカ側とも協議した上で決定することを示唆しています。
イスラエルのネタニヤフ首相は3日、「すぐに戦闘を再開するわけではない」としながらも、ハマス側にガザ地区で拘束されている人質の解放を改めて要求し、「人質を解放しないなら、想像を絶する結果になるだろう」と強く、けん制しました。
一方、ハマスは3日、「燃料を積んだトラックの搬入なども阻止されている」として、イスラエル側の停戦合意違反を主張するなど、反発を続けていて、協議が進展するかは不透明な情勢のままです。