「日本は直ちに緊急事態宣言を行うべき」
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、WHO(=世界保健機関)のテドロス事務局長の上級顧問を務める渋谷健司氏がNNNの単独インタビューに応じ、日本で焦点となっている「緊急事態宣言」について、直ちに行われなければ医療崩壊を招くと警鐘を鳴らしました。
渋谷氏「(日本は)今は感染爆発の初期段階に入ってきているといっても過言ではない。この機会を逃すと指数関数的に爆発的に感染者が増えていく。そうなってからでは医療崩壊が起きても手遅れになる。先週(緊急事態宣言を)発するべきだった」
渋谷氏はまた、日本で実施されている新型コロナウイルスの検査件数が少ない事などから実際の感染者は公表人数よりもかなり多いとの見方を示しました。
その上で「ヨーロッパでも社会的隔離や外出自粛要請などを段階的に実施してきたが感染の拡大を防げなかった」と指摘し、日本がこうした状況に陥るのを回避するためには緊急事態宣言の様な強力な対策が必要との考えを示しました。