中国共産党 低迷続く経済の対策議論 習主席が主宰の政治会議で
中国共産党は26日、習近平国家主席が主宰する政治会議の場で、低迷が続く中国経済への対策を議論しました。
「困難に立ち向かい、経済への責任感と緊迫感を高めなければならない」などと、危機感をあらわにしました。
中国国営メディアによりますと、中国共産党は26日に政治局会議を開き、「現在の経済情勢を客観的かつ冷静に見つめ、困難に立ち向かい、経済への責任感と緊迫感を高めなければならない」と指摘しました。
そのうえで、具体的な財政・金融政策として、超長期特別国債や地方債の発行による財政資金の投入や利下げを挙げたほか、失業者や低所得者への対応を充実すると強調しています。
経済政策をめぐっては、今月24日に中国人民銀行が大規模な利下げに踏み切るなど、金融緩和策を打ち出しています。
中国政府として相次ぎ方針を打ち出すことで、ことしの経済成長率目標である「5.0%前後」を確実に達成させたい狙いがあるとみられます。