新型コロナウイルス対策のため、フランスで導入されてきた外出禁止措置が１１日、条件付きで緩和されました。

フランスではこれまで、通勤や生活必需品の買い物などを除く外出が禁じられてきましたが、１１日、自宅から１００ｋｍ以内の移動が許可証なしで可能となり、パリ市内の公園などには大勢の市民が繰り出しました。

パリ市民「とても気持ちがいい。長い間、閉じ込められていたから」

一方、公共交通機関では、感染拡大を防ぐ対策が始まりました。乗客のマスク着用が義務となり、違反者には罰金が科せられます。

また、飲食店以外の商店では、客の入場制限などを条件に再開が認められました。

生花店・店主「身体的距離を取らなければ、また感染が増えるかもしれない。また、閉店しなければいけない場合、とても大変だろう」

フランスの新規感染者は減少傾向が続いていますが、政府は集団感染が発生しやすいレストランや映画館などの再開を見送り、今後、感染状況が改善しない場合は、規制緩和を止める可能性もあるとしています。