ウクライナに軍事侵攻したロシア軍は各地で軍用施設を攻撃し、首都キエフにも迫っていて、ロシア軍の部隊が25日にもキエフ近郊に達する可能性があるとの見方も出ています。モスクワから中継です。

侵攻開始から丸1日が経過しましたが、ロシア軍はキエフに向けて、進軍を続けているもようです。ウクライナの首都キエフでは25日も複数の爆発音が響いたほか、たびたびサイレンが鳴るなど、ロシア軍による攻撃が続いているもようです。

こうした中、ロイター通信によりますと、ウクライナ軍の幹部は、「ロシア軍の部隊が25日にもキエフ近郊に到達する可能性がある」との見方を示したということで、ロシア軍はキエフに向けて、進軍を続けているとみられています。

一方、ロシア国防省は、24日の夜以降、戦況について具体的な情報を発表していません。

また、ロシアの国営放送では、軍事侵攻の被害については全く報道されていませんが、SNSなどではウクライナが攻撃される映像が拡散しています。

さらに、24日の夜には軍事侵攻に対して抗議しよう！という呼びかけが拡散し、モスクワ市内の広場などに多くの市民が集まりました。

しかし、当局はデモを認めず、人権団体によりますとロシア全土でおよそ1700人が拘束されたということで、ロシア当局がこうした声に神経を尖らせている様子もうかがえます。