中国で著名な人権派の元弁護士とその妻が先週、警察に拘束されました。2人はその時の様子を映像に収めていました。

中国の元弁護士・余文生氏は13日、自分が妻とともに「拘束された」とのメッセージと写真を投稿。その直前、地下鉄車内で警察に移動を妨害される様子も撮影していました。

警察官「ちょっと家に戻って話そう。いまは行ってはだめだ」

余氏の妻・許艶さん「話しあうことはないよ。私たちは絶対に行く」

警察官「自由に外出するのは絶対だめだ」

余氏の妻・許艶さん「誰が言ってるの？ 誰の要求？」

当時はドイツの外相が中国を訪問中で、2人は関連イベントに出席するため移動中でしたが、阻止されました。

2人は「騒乱挑発」の容疑で拘束されたということですが、詳しい理由は明らかにされておらず、北京にあるドイツ大使館は「断じて容認できない」として解放を訴えています。

余文生氏は、長年にわたり人権派として活動してきた元弁護士で、中国の人権問題について、国外に発信することを中国当局が警戒したものとみられます。