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人種差別への抗議活動 英国でも激しさ増す

2020年6月8日 8:22

アメリカでは人種差別に対する抗議デモが各地で続いていますが、トランプ大統領は7日、首都ワシントンに動員していた州兵について「撤収命令を出した」と明らかにしました。

抗議デモは7日も全米各地で行われています。有力紙「ワシントン・ポスト」によりますと、最大規模となった前日のワシントンでのデモには、1万人以上が参加しましたが、大きな混乱はなく、拘束された人もいなかったということです。

こうした中、トランプ大統領はツイッターで、「全ては完全な管理下にある」として、州兵にワシントンからの撤収を開始するよう命じたと明らかにしました。

一方で、「必要に応じてすぐに戻る」と、デモの動きをけん制しています。一時の混乱は沈静化したとの認識を示したものですが、デモが収束する見通しは立っていません。

こうした中、イギリス各地でも抗議活動が行われ、参加者は数万人にのぼりました。

ロンドンでは7日、アメリカ大使館や首相官邸周辺などにデモ隊が詰めかけました。西部の都市ブリストルでは、黒人奴隷貿易を行っていた人物の像が引き倒されるなど、抗議活動は激しさを増しています。

これまでにデモの警備にあたった警察官27人がケガをしたということです。