北朝鮮“ごみ風船”韓国に散乱 「紙切れ」ナゾ…新たな証言&対抗措置も【バンキシャ!】
北朝鮮が韓国へ飛ばした“ごみ風船”について、バンキシャ!はその正体を調査しました。風船が落下した場所に散乱していた大量の紙切れは何なのか。脱北者の男性によると、「一般家庭にある紙ではない」という証言が…。南北の対立の深まりが見えてきました。【バンキシャ!】
***
15日、韓国・ソウル。中心部に大きく掲げられていたのは…
バンキシャ!
「北朝鮮から飛来したあの風船ですね。横には『汚物風船の被害者を捜しています』といったことが書かれています」
14日、ソウルの隣、仁川でも。
バンキシャ!
「この交差点には『北朝鮮からの汚物による挑発を糾弾します』と書かれています」
北朝鮮が韓国に向けて飛ばしている、巨大な風船。くくりつけられた袋の中には、大量のごみが。目立ったのは、紙切れだ。その衝撃は、車のフロントガラスを砕くほど…
バンキシャ!が韓国・ソウルで出会った、こちらの美容師。6月1日、経営する店が“ごみ風船”の被害にあっていた。
“ごみ風船”の被害 美容師
「ここにごみがバッと広がっていました。すぐに警察が規制線を張りました。そのあと軍も来てごみを回収していったんです。どんな薬品がついているかわからないからって…。次の日に、警察に問い合わせました。そうしたら『何の薬品もついていなかったから大丈夫だ』と言われました」
それでも、不安は募るばかり。
“ごみ風船”の被害 美容師
「ソウルにまで飛んでくるなんて。もしこれが戦争に発展したらと思うと…本当に怖いです」
人々を不安に陥れている“ごみ風船”。風船が落ちた場所は、韓国の800か所近くにのぼることが14日、新たにわかった。
金総書記の妹・与正氏
「紙を拾い集めなければならない苦労が、韓国の日常になる」
大量の紙。北朝鮮の狙いとは――
***
14日、韓国・仁川市の大通り。ここも風船が落ちたという場所の1つだ。
バンキシャ!
「あれじゃないですか。何か木からぶらさがっていますね」
木に引っかかっていたのは、布のようなもの。さらに周辺を探してみると…
バンキシャ!
「紙切れのようなものが結構な数、確認できますね」
側溝の中に、小さな白い紙を見つけた。近所の住民が、風船が落ちた直後に撮影したという写真。そこにはたしかに、白い紙が写っている。そこで…
バンキシャ!
「ちょっと拾ってみます。ああ…なんか若干、光沢がある紙っぽいですね。はさみで切っているのか、結構きれいに切られていますね」
日本のコピー用紙と比べても…光沢があるように見える。
ソウル市内でも、風船が落ちた道を探してみると。
バンキシャ!
「これは少し黄色い、また質感の違う紙ですね。トングで触ってみたら少しかたい感じがします」
およそ5メートルの植え込みを探すと…。全部で7枚の紙切れが見つかった。
バンキシャ!
「色の違いはあるんですけど、並べてみるとほぼ大きさは一緒ですね」
この紙切れから分かることとは…
14日、バンキシャ!が訪ねたのは、金柱聖(キム・ジュソン)さん。北朝鮮でおよそ30年暮らし、その後、韓国へ逃れた「脱北者」だ。
撮影した“ごみ”の映像を見てもらうと…
金柱聖氏
「北朝鮮の家庭には、こんなに上質な紙はありません。北朝鮮で上質な紙といえば、労働新聞。それに金日成、金正日の肖像画ですね」
新聞や肖像画を刷る印刷工場などから、軍が主導して紙を回収。それを風船にくくりつけた可能性があるという。
一体なんのために、ごみを飛ばすのか?北朝鮮政治に詳しい専門家は…
北朝鮮政治に詳しい 慶応義塾大学 礒﨑敦仁教授
「北朝鮮の最大の意図は、韓国から飛来するビラや宣伝物、USBメモリー、こういったものを風船で韓国から飛ばすのをやめてくれ。これが一番の目的ですよね」
韓国からのビラとは、金正恩総書記を批判するもの。5月10日、脱北者の団体が飛ばした。その対抗措置として、北朝鮮が“ごみ風船”を送り込んだ。すると韓国の脱北者団体は、6日、再びビラを飛ばしたのだ。北朝鮮により多くのビラを届けようと、工夫を凝らす脱北者も。見せてくれたのは四角い箱。
脱北者
「作動させますね」
バンキシャ!
「おおお! びっくりした~」
時間を設定すると自動でビラが飛び出す仕組みだ。風船にこの装置をくくりつけ、北朝鮮へ飛ばしているという。ビラの内容は…
タイトルには「金日成3代家系図」の文字。独裁を続ける一族を否定する内容が書かれていた。
脱北者
「金正恩の独裁をとめて、北朝鮮を韓国のように自由で豊かにしたい。それが最終的な目標です」
繰り広げられる風船の飛ばし合い。南北関係の行方は――
北朝鮮政治に詳しい 慶応義塾大学 磯﨑敦仁教授
「今の韓国の政権は北朝鮮の強硬策に対してはさらに強硬な政策で、という一歩も引かない姿勢。この南北の今、非常に深まっている対立状況というものが和らぐ兆しはまだ見えてこないですね」
*6月16日放送『真相報道バンキシャ!』より
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15日、韓国・ソウル。中心部に大きく掲げられていたのは…
バンキシャ!
「北朝鮮から飛来したあの風船ですね。横には『汚物風船の被害者を捜しています』といったことが書かれています」
14日、ソウルの隣、仁川でも。
バンキシャ!
「この交差点には『北朝鮮からの汚物による挑発を糾弾します』と書かれています」
北朝鮮が韓国に向けて飛ばしている、巨大な風船。くくりつけられた袋の中には、大量のごみが。目立ったのは、紙切れだ。その衝撃は、車のフロントガラスを砕くほど…
バンキシャ!が韓国・ソウルで出会った、こちらの美容師。6月1日、経営する店が“ごみ風船”の被害にあっていた。
“ごみ風船”の被害 美容師
「ここにごみがバッと広がっていました。すぐに警察が規制線を張りました。そのあと軍も来てごみを回収していったんです。どんな薬品がついているかわからないからって…。次の日に、警察に問い合わせました。そうしたら『何の薬品もついていなかったから大丈夫だ』と言われました」
それでも、不安は募るばかり。
“ごみ風船”の被害 美容師
「ソウルにまで飛んでくるなんて。もしこれが戦争に発展したらと思うと…本当に怖いです」
人々を不安に陥れている“ごみ風船”。風船が落ちた場所は、韓国の800か所近くにのぼることが14日、新たにわかった。
金総書記の妹・与正氏
「紙を拾い集めなければならない苦労が、韓国の日常になる」
大量の紙。北朝鮮の狙いとは――
***
14日、韓国・仁川市の大通り。ここも風船が落ちたという場所の1つだ。
バンキシャ!
「あれじゃないですか。何か木からぶらさがっていますね」
木に引っかかっていたのは、布のようなもの。さらに周辺を探してみると…
バンキシャ!
「紙切れのようなものが結構な数、確認できますね」
側溝の中に、小さな白い紙を見つけた。近所の住民が、風船が落ちた直後に撮影したという写真。そこにはたしかに、白い紙が写っている。そこで…
バンキシャ!
「ちょっと拾ってみます。ああ…なんか若干、光沢がある紙っぽいですね。はさみで切っているのか、結構きれいに切られていますね」
日本のコピー用紙と比べても…光沢があるように見える。
ソウル市内でも、風船が落ちた道を探してみると。
バンキシャ!
「これは少し黄色い、また質感の違う紙ですね。トングで触ってみたら少しかたい感じがします」
およそ5メートルの植え込みを探すと…。全部で7枚の紙切れが見つかった。
バンキシャ!
「色の違いはあるんですけど、並べてみるとほぼ大きさは一緒ですね」
この紙切れから分かることとは…
14日、バンキシャ!が訪ねたのは、金柱聖(キム・ジュソン)さん。北朝鮮でおよそ30年暮らし、その後、韓国へ逃れた「脱北者」だ。
撮影した“ごみ”の映像を見てもらうと…
金柱聖氏
「北朝鮮の家庭には、こんなに上質な紙はありません。北朝鮮で上質な紙といえば、労働新聞。それに金日成、金正日の肖像画ですね」
新聞や肖像画を刷る印刷工場などから、軍が主導して紙を回収。それを風船にくくりつけた可能性があるという。
一体なんのために、ごみを飛ばすのか?北朝鮮政治に詳しい専門家は…
北朝鮮政治に詳しい 慶応義塾大学 礒﨑敦仁教授
「北朝鮮の最大の意図は、韓国から飛来するビラや宣伝物、USBメモリー、こういったものを風船で韓国から飛ばすのをやめてくれ。これが一番の目的ですよね」
韓国からのビラとは、金正恩総書記を批判するもの。5月10日、脱北者の団体が飛ばした。その対抗措置として、北朝鮮が“ごみ風船”を送り込んだ。すると韓国の脱北者団体は、6日、再びビラを飛ばしたのだ。北朝鮮により多くのビラを届けようと、工夫を凝らす脱北者も。見せてくれたのは四角い箱。
脱北者
「作動させますね」
バンキシャ!
「おおお! びっくりした~」
時間を設定すると自動でビラが飛び出す仕組みだ。風船にこの装置をくくりつけ、北朝鮮へ飛ばしているという。ビラの内容は…
タイトルには「金日成3代家系図」の文字。独裁を続ける一族を否定する内容が書かれていた。
脱北者
「金正恩の独裁をとめて、北朝鮮を韓国のように自由で豊かにしたい。それが最終的な目標です」
繰り広げられる風船の飛ばし合い。南北関係の行方は――
北朝鮮政治に詳しい 慶応義塾大学 磯﨑敦仁教授
「今の韓国の政権は北朝鮮の強硬策に対してはさらに強硬な政策で、という一歩も引かない姿勢。この南北の今、非常に深まっている対立状況というものが和らぐ兆しはまだ見えてこないですね」
*6月16日放送『真相報道バンキシャ!』より