イギリス王室は１７日、１００歳の男性が自宅の庭を１００回往復する挑戦で新型コロナウイルスと戦う医療機関への多額の寄付金を集めたことをたたえて、男性に「ナイト」の爵位を授与しました。

元軍人のトム・ムーアさん（１００）はことし４月、自宅の庭を１００回往復する挑戦を行って医療機関への寄付金を呼びかけ、日本円で４０億円以上集めました。

こうした功績が評価され、ムーアさんは１７日、ロンドン郊外のウインザー城でエリザベス女王から「ナイト」の爵位を受けました。女王とにこやかに会話したムーアさんは、「女王に言葉をかけてもらうなんて想像もしていませんでした」などと喜びを語りました。

女王が人と対面する公務に臨むのは、イギリスで３月に外出制限が出されて以降、初めてで、式典は感染予防対策で屋外で行われました。