米 ヒューストンの中国総領事館閉鎖求める
アメリカのトランプ政権が南部・テキサス州ヒューストンにある中国総領事館を閉鎖するよう突然、要求し、中国が猛反発しています。
アメリカ国務省は21日「アメリカの知的財産とアメリカ人の個人情報を保護するため」として、テキサス州ヒューストンにある中国総領事館を閉鎖するよう中国側に要求しました。
ポンペオ国務長官「中国共産党は知的財産を盗もうとずっと試みている。我々はアメリカ国民と国の安全保障を守るため行動していく」
また、国務省は、「中国が全米で行っている違法なスパイ活動と世論への工作活動」がここ数年、急増しているとして対抗措置だとしています。
中国メディアは、アメリカが72時間以内の退去を求めていると報じています。
こうした中、中国総領事館の敷地内で、文書などが焼却される様子も見られ、現地の消防隊も出動するなど総領事館の周囲は騒然としました。中国政府は猛反発しています。
中国外務省報道官「中国政府は強く非難する。アメリカが直ちに誤った決定を撤回しなければ中国側は必ず正当かつ必要な対抗措置を取ることになる」
中国外務省の報道官はこのように述べ、報復措置を取る可能性も示唆しています。