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相次いだ先週のミサイル発射 北朝鮮が初言及…米韓演習を受けた「軍事作戦」

2022年11月7日 19:41
相次いだ先週のミサイル発射 北朝鮮が初言及…米韓演習を受けた「軍事作戦」

先週、昼夜を問わず行われた北朝鮮のミサイル発射。北朝鮮は7日、アメリカと韓国による合同軍事演習に対応するための「軍事作戦」だったと発表し、対決姿勢を一段と強調しています。

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先週、異例の頻度で相次いだ、北朝鮮によるミサイル発射。その狙いについて7日、朝鮮中央テレビで初めて言及しました。

朝鮮中央テレビ(7日放送)
「敵の大規模連合空中訓練は事実上、地域の緊張を意図的に高める公然たる挑発行為であり、特にわが国家を直接的な目標として狙った侵略的性格が極めて濃い危険な戦争演習である」

一連のミサイル発射は、アメリカ・韓国の合同軍事演習に対応した“作戦”であったことを明らかにしました。

アメリカ軍が約5年ぶりに、「B1B戦略爆撃機」を朝鮮半島に展開させた演習を強く批判しました。

朝鮮中央テレビ(7日放送)
「11月2日から5日まで、次のような対応軍事作戦を断行した」

今月2日から4日間にわたり、北朝鮮が行った軍事作戦の内容とは――

今月2日の作戦初日には4発の戦術弾道ミサイルや、23発の地対空ミサイルなどを発射したことを始め、4日間で多数のミサイルやロケット砲などを発射したと主張しています。

さらに、北朝鮮メディアは、約30枚の写真を公開しました。写真では、「地対空ミサイル」とみられるものや、移動式の発射台からミサイルが発射される様子などが確認できます。

韓国側が正常な飛行に失敗したと推定している「ICBM(=大陸間弾道ミサイル)」は、今回発表された写真を見ると、「火星15」と似ていることがわかります。

北朝鮮は3日に、「弾頭の動作信頼性を検証する重要な弾道ミサイル試射を行った」と説明するにとどまっています。

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こうした中、韓国軍の報道担当者は7日、韓国の近海に落下した、短距離弾道ミサイルの残骸とみられる物体1つを、回収したことを明らかにしました。精密な分析をするとしています。

緊迫する朝鮮半島。韓国軍は7日から4日間の日程で、北朝鮮の「核・ミサイル」などに備えた軍事演習を予定していますが、朝鮮人民軍総参謀部は声明で、「敵のあらゆる戦争演習に、持続的で圧倒的な軍事措置で対応していく」と警告。北朝鮮はさらに反発する可能性もあります。

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