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残るナゾ…水原氏「大谷資金」どう送金? “口座に勝手にアクセス”方法は?

2024年3月27日 5:57
残るナゾ…水原氏「大谷資金」どう送金? “口座に勝手にアクセス”方法は?

26日に会見を開いたドジャースの大谷翔平選手は、“違法賭博”への関与を完全否定し、元通訳・水原一平氏が「勝手に口座にアクセスした」と語りました。

■大谷選手の6億8000万円 どう動かした?

有働由美子キャスター
「少なくとも6億8000万円。この大谷選手のお金を水原氏がどのように動かしたのか、ですが『news zero』が注目したのが、大谷選手の発言『(水原氏が)口座に勝手にアクセス』。そんなことができるんですか?」

小野高弘・日本テレビ解説委員
「これがナゾで、スポーツ専門メディアESPNがこれまで伝えたところによると、去年一定の期間に日本円でおよそ7500万円が8回から9回送金されたといいます。大谷選手によると、水原氏は大谷選手の知らないところで、これをやってのけたと」

「『そんなこと可能なんですか?』と専門家に聞いてみました。カリフォルニア州などで弁護士資格を持つ村尾卓哉弁護士は『大谷選手がネットの銀行口座のログイン情報を共有していれば、十分可能だ』というのです」

■「口座に勝手にアクセス」方法は? 罪に問われる可能性は?

小野解説委員
「アメリカでネットの銀行口座にログインする場合に必要なものといえば、ID、パスワード、ワンタイムパスワードです。ワンタイムパスワードについては通常、携帯電話のショートメッセージで送信されますよね。水原氏の携帯番号を登録していれば、問題なくログインできるといいます」

有働キャスター
「ただ、公私ともに一緒にしてきたとはいえ、大谷選手がそこまで共有しますか?」

小野解説委員
「別の弁護士にも聞いてみたら、海外には身の回りのことを代理人やマネジャーにすべて任せる選手もいて、選手本人の承諾を得ないで送金できるケースも考えられるということです」

有働キャスター
「プレーに集中したいということもありますからね」

小野解説委員
「今後ですが、村尾弁護士によると、窃盗罪、横領罪、通信詐欺罪などに問われる可能性がある。仮に通信詐欺罪にあたる場合は、これは連邦法で20年以下の禁錮刑などの重い罰則があるということです」

「今後、大谷選手が水原氏にどのような権限を与えていたか、ここを重点的に捜査していくと思われると指摘しています」

■落合陽一に聞く…捜査続く「違法賭博問題」

有働キャスター
「落合さんはこの件、どう見ていらっしゃいますか?」

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「アスリートだけじゃなく経営者で、お金の管理をマネジャーができるようになっているのは税務とかもあるし、けっこう普通だとは思います。ただ、額が額なので、大谷さんがいくら年俸が高いといっても『気付かなかったの?』とは思うものの、2023年に年俸が一気に増えたので、気付かなかったということもあるかなと思います」

「ただ捜査の結果が出るまでは確かな情報は出てこないので、臆測で色々言うのはちょっとな…と思っているのと、みんなすごくこのニュースに興味あるんだなと思いました」

   ◇

有働キャスター
「そんな中での26日の大谷選手の会見を見ていて、大谷選手は野球をプレーすることに誠実であるために、この声明を出したんだなと思いました」

「これをうけて、次は水原氏が何を語るのかが焦点になりますし、捜査も進んでいくでしょうが、大谷選手には野球に集中することで、ファンの気持ちに応えてあげてほしいと思います」

(3月26日放送『news zero』より)