新疆ウイグル自治区出身女性 不妊手術の強制など“実態”証言
人権侵害が指摘されている中国・新疆ウイグル自治区の収容施設をめぐり、来日したウイグルの女性が不妊手術を強制されたと訴えました。
30日に会見したケルビヌル・シディクさんは、ウイグルの住民を強制収容しているとされる施設で、5年前に中国語の教師として働いていた女性で、合意のないまま子宮を摘出する不妊手術を強制されたと証言しました。
施設内では職員による収容者への拷問のほか、女性への性的暴行や集団レイプなどの性暴力も起きていたと話しています。また、収容者は、部屋から教室までの移動も手錠をかけられていたとしています。
新疆ウイグル自治区の収容施設をめぐっては、国連人権高等弁務官事務所が先月公表した報告書の中で、「深刻な人権侵害が行われている」と指摘しています。
しかし、中国側は、収容施設は職業訓練を行う施設で人権侵害との批判についても「ねつ造だ」と反発しています。