米民主党大会 トランプ政権を痛烈批判
11月のアメリカ大統領選挙に向け、野党・民主党のバイデン氏が党の正式な大統領候補として指名される全国党大会が日本時間18日朝、開幕しました。
党大会は新型コロナウイルス対策のため、ほぼ全面的にオンラインでの開催となっていて、バイデン氏への応援演説が続いています。
この中で、黒人差別への抗議運動が全米に広がるきっかけとなった、警察官に暴行を受けて死亡したジョージ・フロイドさんの家族も登場し、「犠牲者の名前を忘れないで欲しい」と訴えました。
また、新型ウイルスへの対応で注目を浴びたニューヨーク州のクオモ知事や、新型ウイルスで父親を亡くした女性が登場し、トランプ政権の対応を痛烈に批判しました。
ニューヨーク州・クオモ知事「政府はウイルスを否定しようとして失敗した。ニューヨークの苦しみを見ても何も学んでいない」
また、前回の大統領選挙でトランプ大統領に投票した市民が「投票したことを恥じている」と述べたほか、与党・共和党の前オハイオ州知事も登場して、「これ以上トランプ政権が続けば恐ろしい結果になる」と訴え、共和党員に、「反トランプ」に加わるよう促す一幕もありました。
このあとは左派の代表格、サンダース上院議員が登場し、「打倒トランプ大統領」のためにバイデン氏のもとに団結するよう訴える見通しです。
そして、バイデン氏は党大会最終日の20日の演説で、政権奪還への決意を述べます。
観客のいない「オンライン大会」を通じて、バイデン氏がいかに党の結束を訴え、勢いをつけられるかが課題となります。