大坂選手 大会側の“抗議”「大きな一歩」
テニスの大坂なおみ選手が全米オープンの前哨戦の決勝戦をけがのため棄権しました。表彰式では、大会側が黒人差別への抗議を示したことを念頭に、「大きな一歩」だと語りました。
大坂なおみ選手「正しいことのために立ち上がった大会関係者のみなさんをとても誇らしく思う。私たちは大きな一歩を踏み出した」
大坂選手は29日、全米オープンの前哨戦の表彰式でこのように述べました。
この大会では、アメリカ・ウィスコンシン州で黒人男性が背後から警察官に撃たれた事件などへの抗議として、大坂選手は一時、準決勝を棄権する意向を示していました。
その後、大会側が黒人差別への抗議を示し、試合を1日延期したことで、出場することを決断しました。
しかし、準決勝で勝利した後、大坂選手は左太もも裏に痛みを感じたため決勝を棄権。
2日後に開幕する全米オープンについては「それまでに回復することを願う」と語りました。