イタリアの極左テロ組織「赤い旅団」元メンバーを逮捕
アルゼンチンで29日、イタリアの極左テロ組織「赤い旅団」の元メンバーが逮捕されました。
AP通信によりますと、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで29日、イタリアの極左テロ組織「赤い旅団」の元メンバー、レオナルド・ベルトゥラッチ容疑者が逮捕されました。
逮捕は難民の地位の取り消しによるもので、近くイタリアに強制送還される可能性が高いとされています。
「赤い旅団」は、1978年にモロ・イタリア元首相誘拐・殺害事件を引き起こすなど、要人暗殺などを繰り返しました。ベルトゥラッチ容疑者は、モロ元首相を誘拐し殺害した罪などで、イタリアで懲役27年の判決をうけていましたが、1980年に逃亡、2002年にブエノスアイレスで逮捕されました。その後、当時のアルゼンチン政府は引き渡しを拒否し、2004年に難民の地位を付与していました。
アルゼンチン政府は今回の声明で、「処罰されない殺人者と共存しないという固い決意を世界に示すものだ」としています。