WHO 発展途上国で簡易検査実施計画
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は28日、PCR検査に比べて短時間で安い費用で行える簡易検査を、発展途上国でおよそ1億2000万件、実施できるようにする計画を発表しました。
テドロス事務局長「低所得と中所得の国で1億2000万件という相当な回数の迅速な(新型ウイルス)検査が行えるようになる」
WHOのテドロス事務局長は28日、このように述べ、その場で検体を採取し、15分ほどで結果がわかる簡易検査のキットを、アフリカなど発展途上国に配布すると明らかにしました。PCR検査のように検体を分析する機器などは必要なく、1回分の検査も日本円で500円ほどと安く行えるということです。
医療態勢が不十分で新型ウイルスが蔓延している地域での検査率の向上が期待されていて、テドロス事務局長は、「感染者の早期発見がすみやかな治療や隔離につながる」と述べて、検査態勢の強化を訴えました。