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レムデシビル製造元“効果見られず”に反論

2020年10月17日 15:58

新型コロナウイルスの治療薬として、日本でも使われている抗ウイルス薬の「レムデシビル」について、WHO(=世界保健機関)は16日、死亡率を改善する効果は見られなかったとする暫定結果を明らかにしました。

WHOのテドロス事務局長は16日、「レムデシビル」について、国際的な臨床試験の結果、新型コロナウイルスによる死亡率の改善などには、「ほとんどあるいは全く効果が見られなかった」と明らかにしました。

医学論文の公開サイトに掲載された暫定結果によりますと、臨床試験は30か国の医療機関、405か所で行われましたが、「レムデシビル」を含む4種類の薬は、いずれも死亡率の改善や入院期間を短縮する効果は見られなかったということです。

「レムデシビル」は新型ウイルスの治療薬として日本で特例承認され、アメリカではトランプ大統領の治療にも使われていましたが、WHOは緊急使用を認めている各国の当局はデータを再検討すべきとの考えを示しました。

一方、「レムデシビル」を製造する「ギリアド・サイエンシズ」は、今回の暫定結果について「厳格な検証を受ける前のものだ」と指摘した上で、「これまで複数の臨床試験で示されてきた有効性と矛盾している」と反論しています。

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