大統領選 両陣営が激戦州で最後の追い込み
アメリカ大統領選挙まであと6日となる中、トランプ、バイデンの両陣営は28日、激戦州の西部・アリゾナ州で最後の追い込みをかけています。
これまでは共和党の牙城だったアリゾナ州ですが、今回は大接戦となっていて、最終盤での攻防が激しさを増しています。
トランプ大統領「6日後、アリゾナで勝つ。ホワイトハウスでのもう4年を勝ち取るぞ」
アリゾナ州では1952年以降の大統領選で共和党候補が負けたのは1度だけ。トランプ大統領にとっては絶対に落とせない州のひとつですが、最新の平均支持率では2.4ポイント差でバイデン氏がリードする展開となっています。
今回、共和党の牙城を崩そうと、民主党の副大統領候補・ハリス氏も現在、アリゾナ入りし、カギを握るヒスパニック票の取り込みを図っています。
バイデン氏はこの日も有権者の関心が高い新型コロナウイルス対策について演説。その後、地元・デラウェア州で期日前投票を行いました。
バイデン氏「大統領は責任ある計画を立てられない。失敗の代償を国民になすりつけている。もう十分だ、変化の時だ」
バイデン氏は29日、平均支持率がわずか0.4ポイント差と大激戦になっている南部のフロリダ州に入ります。そして、トランプ大統領もこれにぶつける形で、同じ町で集会を開くことが発表されました。
大票田のフロリダ州は4年前、トランプ大統領が制したものの、今回、バイデン氏が民主党として奪還すれば、大統領の座にぐっと近づくことになります。
特に新型ウイルスで深刻な影響を受けるフロリダ州の裕福な高齢者層をめぐって票を奪い合う両陣営の激しいアピール合戦になるとみられます。