韓国 尹検事総長を停職2か月 政権と対立
政権と検察の対立が続く韓国で、法務省の懲戒委員会が開かれ、検事総長を停職2か月とすることを議決しました。検事総長の懲戒処分は初めてです。
懲戒委員会は、政治的な中立を損なったなどとして、秋美愛法相が尹錫悦検事総長の懲戒を請求したことを受けて開かれたものです。
韓国メディアによりますと、15日午前中に始まった懲戒委員会は、18時間近く経った16日午前4時ごろ、尹総長を停職2か月とすることを議決しました。
懲戒委員会に尹総長本人は出席せず、検察幹部など5人の証人尋問が行われました。
尹総長側は、時間が必要だとして、別の期日に追加の審議を求めましたが、懲戒委員会と折り合わず、最終意見陳述を行いませんでした。
今後、懲戒の取り消しを求める訴訟を起こす可能性もあり、政権と検察の対立はさらに続くものとみられます。