経済指標が市場予想下回り…ダウ44ドル安
16日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、この日に発表された経済指標が市場予想を下回ったことなどから、反落して取引を終えています。
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の日の終値から44ドル77セント値を下げ、3万0154ドル54セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は63.13ポイント上げて1万2658.19と過去最高値を更新して取引を終えています。
この日の取引開始前に発表された先月の小売り売上高は前の月に比べ1.1%減少し、市場予想よりも悪化しました。これを受け、新型コロナウイルスの感染拡大で景気の回復が遅れるとの警戒感から、朝方は売りが優勢となりました。
午後に入り、FRB(=連邦準備制度理事会)が会合の結果、ゼロ金利政策と量的緩和策を維持することを決めたと発表しました。量的緩和策については長期的に続けていく方針を明確にしましたが、市場予想通りの内容だったとの受け止めもあり、ダウ平均は44ドル安で取引を終えています。
市場関係者は「当面は新型ウイルスをめぐる追加の経済対策の与野党協議に進展があるかどうかに市場は注目している」と話しています。