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追加経済対策進展に期待 ダウ337ドル高

2020年12月16日 8:25

15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策の与野党協議が進展するとの期待が広がり、ダウ平均株価は330ドルあまり値を上げて取引を終えています。

15日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から337ドル76セント値を上げ、3万0199ドル31セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、155.02ポイント上げて、1万2595.06と過去最高値を更新して取引を終えています。

この日は、バイデン氏の次期大統領への就任が正式に決まったことや、新型ウイルスをめぐる追加の経済対策の与野党協議が進展するとの期待が広がったことなどを受け、景気に敏感とされる銘柄を中心に買われる展開となりました。

また、14日から接種が始まったファイザーなどが開発したワクチンに続き、この日は、バイオ医薬品メーカー「モデルナ」が開発するワクチンについても、有効性と安全性が確認できたとする検証結果が公表されました。「モデルナ」のワクチンは18日にも緊急使用許可が出される見通しだと一部で報じられたこともあり、ワクチンの普及が経済活動の正常化につながるとの見方も相場を支えました。

市場関係者は、「明日はFRB(=連邦準備制度理事会)の会合の結果が発表される。来年以降の経済見通しなどその内容に注目している」と話しています。