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“ドーピング”ロシア東京五輪・パラ除外へ

2020年12月18日 5:52

ロシアの組織的ドーピング問題をめぐり、スポーツ仲裁裁判所は17日、ロシア選手団について、東京オリンピックを含む主要な国際大会への出場を今後2年間禁じる裁定を発表しました。

この問題をめぐっては、WADA(=世界反ドーピング機構)が去年、ロシアによる組織的不正を認定し、主な国際大会への参加を4年間禁じた処分に対し、ロシアがスポーツ仲裁裁判所へ不服を申し立てていました。スポーツ仲裁裁判所は17日、ロシアの申し立てを棄却し、反ドーピング規定違反を認める裁定を下しました。

ただ、出場禁止期間は2022年12月16日までの2年間に短縮されました。これによりロシア代表は、東京オリンピックや再来年の北京大会などに出場できません。潔白を証明した選手のみ個人資格での出場は認められますが、国旗などの使用は禁じられます。今回の裁定を受けWADAは「世界の公正なスポーツと選手にとって重要な瞬間だ」と歓迎しました。

一方、ロシアオリンピック委員会は「裁定の内容を分析した上で、今後の対応を協議し、妥当な決定を行うつもりだ」とコメントしています。