２８日の米・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策法案にトランプ大統領が署名し成立したことを受け、ダウ平均株価は、過去最高値を更新して取引を終えています。

２８日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から２０４ドル１０セント値を上げ３万０４０３ドル９７セントと過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も９４．６９ポイント上げて、１万２８９９．４２とこちらも過去最高値で取引を終えています。

前の日に、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策がトランプ大統領の署名を経て成立しました。大人１人あたり６万２０００円相当の現金給付などが盛り込まれていて、景気回復を後押しするとの期待から、この日は幅広い銘柄で買いが進みました。

また、来年度予算も成立し、政府機関の一部閉鎖が回避されたことも好感されたほか、ＩＴ大手の「アップル」や映画・娯楽大手の「ウォルト・ディズニー」が大きく買われ相場をけん引し、ダウ平均は２０４ドルあまり値を上げて過去最高値を更新し取引を終えています。

市場関係者は、「年末年始の休暇を経て感染がどこまで拡大するかや、変異したウイルスがアメリカでも見つかるかなど、先行きが不透明な状態が強まっている」と話しています。