追加経済対策成立に期待 ダウ、過去最高値
17日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策が近く成立するとの期待が広がり、ダウ平均株価は過去最高値を更新して取引を終えています。
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から148ドル83セント値を上げ3万0303ドル37セントと過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も106.56ポイント上げて、1万2764.75とこちらも過去最高値で取引を終えています。
この日は、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策が週内にも成立するとの期待から、買われる展開となりました。
また、前の日に、FRB(=連邦準備制度理事会)が、ゼロ金利政策と量的緩和策を長期的に続けていく方針を示したことで投資家に安心感が広がったことも買いにつながりました。
さらに、バイオ医薬品メーカー「モデルナ」が開発するワクチンについても、緊急使用が近く認められるとの見方から、ワクチンの普及が経済活動の正常化につながるとの期待が高まり、ダウ平均株価は約2週間ぶりに過去最高値を更新して取引を終えています。
市場関係者は、「追加の経済対策にワクチンと、市場にとってはプラスの要素がそろっており、株価はしばらく高値が続きそうだ」と話しています。