16日開幕した中国共産党大会にあわせ、党員の汚職などを摘発する監督機関が会見し習近平国家主席が主導する「反腐敗闘争」の成果をアピールしました。

党員の汚職などを摘発する中央規律検査委員会が17日、会見し習近平指導部の発足以来この10年間で立件した汚職や腐敗はおよそ464万件で、高級幹部は553人にのぼると発表しました。

習主席は、党大会初日の演説でも「反腐敗闘争が圧倒的な勝利をおさめた」と成果を強調していて今後も反腐敗を継続することで政敵を排除し権力基盤の強化をめざすとみられます。

一方、会見した党幹部は、習主席について「傑出した人物で皆に信頼される人民の領袖だ」と持ち上げました。

「人民の領袖」はかつて絶大な権力をふるった建国の指導者・毛沢東氏に使われた呼称で、今回、党大会での「党規約」改正を通じて習主席にも同じ呼称が用いられる可能性があるとの観測もでています。