カップに「つり目」の顔 スタバに賠償命令
アイルランドにあるスターバックスの店舗で、店員がアジア系の客のカップにつり目の顔を描いたのは人種差別的行為にあたるとして、店側がおよそ150万円の賠償を命じられました。
地元メディアによりますと去年1月、アイルランドの首都ダブリンにあるスターバックスの店舗で抹茶ラテを購入した女性のカップに店員がつり目の顔を描きました。
女性はアイルランド国籍ですが、子どもの頃に両親と共にタイから移住したということです。
地元の紛争調停機関・WRCは、19日、女性が人種差別的な嫌がらせを受けたとして店側に1万2000ユーロ、日本円でおよそ150万円の賠償を命じました。
WRCは「つり目の描写が女性の人種に関係していることは明らかであり、不快なものだ」としています。
一方、イラストを描いた店員は「笑っている顔を描いただけで、嫌がらせをするつもりはなかった」と主張しているということです。
ヨーロッパなどを管轄するスターバックスEMEAは20日、NNNの取材に対し、「このような出来事が起きたのを深く後悔している。スターバックスではどのような人種差別も容認されない」とコメントしています。