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「どうして地元住民のための墓地に」ロシア各地に“ワグネル戦闘員”の真新しい墓 モスクワ郊外の公営墓地では…

2023年8月5日 15:34
「どうして地元住民のための墓地に」ロシア各地に“ワグネル戦闘員”の真新しい墓 モスクワ郊外の公営墓地では…

ロシア軍への反乱を起こし隣国ベラルーシに移った民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員の墓地が、ロシア国内の複数の公営墓地で確認されています。モスクワ郊外の墓地を取材しました。

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記者
「間もなくワグネル戦闘員の墓があるという墓地に到着します」

NNNが訪ねたのは、モスクワ中心部から車で1時間20分のところにあるジャトロフカ村の公営墓地です。その一画には、真新しい記念碑とともに、真新しい墓が並んでいました。

記者
「この石碑には『祖国のために戦死したワグネルの兵士がここに眠る』と書いてあります」

ウクライナ侵攻に参戦したワグネルの戦闘員は、組織と契約した兵士と受刑者で構成されていました。しかし、バフムトから撤退した時点でおよそ2万人が死亡したと創設者のプリゴジン氏が5月に明らかにしていました。

今年に入ってからは、ワグネルの戦闘員の墓地がロシア各地にあることが報じられるようになり、プリゴジン氏も自ら墓地を訪れるなどして戦死者を埋葬したことを認めていました。

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訪ねたモスクワ郊外の墓地では、ワグネルの関係者は48人が埋葬されていて、死亡した日から年齢を確認したところ、24歳~64歳の戦闘員でした。

墓地の参拝者「彼らは私たちと同じ人間だ。なんといってもロシア人だ」

墓地の参拝者「(Q:ワグネルについてどう思いますか?)どう思うかって…」

ワグネルの戦闘員の墓があることについて、地元の墓石販売業の女性に尋ねると、「ここは地元住民のための墓地。どうしてワグネルの墓があるのか私にはわからない」と話しました。

ベラルーシに拠点を移したワグネルについて、プリゴジン氏は7月末、「現時点で採用計画はないが、必要があれば行う」とワグネル系のSNSに投稿しています。アフリカでの活動も伝えられていて、その動向が注目されています。

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