ロシア軍への反乱を起こした民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏とみられる人物が、プーチン大統領が国際会議を開いているサンクトペテルブルクに現れたとされる2枚の写真をSNSに公開しました。

1枚目の写真は、中央アフリカで文化活動を行っている「ロシアハウス」の代表名義のSNSアカウントでアップされました。白いシャツにジーンズ姿のプリゴジン氏とみられる人物が握手しているのは、サンクトペテルブルクでの会議に出席している中央アフリカ共和国の大統領儀典長だとされています。

また、もう1枚の写真は、カメルーンのNGO代表を名乗る人物が、同じ服装をしたプリゴジン氏とみられる人物と黒人男性が握手する様子です。これらの写真についてはロシアの独立系メディアが相次いで報じたほか、イギリスのフィナンシャルタイムズ紙は、「プリゴジンが依然として、クレムリン体制の重要な部分を占めていることを示している」と分析しました。6月にワグネルの反乱を主導したプリゴジン氏についてはプーチン大統領が、「裏切り」との表現で強く非難しましたが、ワグネルが隣国ベラルーシに移ることで刑事事件としての捜査を打ち切っていました。