中国、台湾産ザボンの輸入を再開 国民党などの要望と強調…頼政権揺さぶる狙い
中国政府は、台湾からの輸入を停止していたかんきつ類のザボンについて、輸入を再開すると発表しました。台湾の野党・国民党などの要望などを受けた措置と強調していて、頼清徳政権を揺さぶる狙いがあります。
中国政府は2日、害虫が検出されたなどとして、2年前から輸入を停止していた台湾のザボンについて、輸入を再開すると発表しました。理由について、台湾の野党・国民党などの強い要望があったほか、品質に改善がみられたためだとしています。中国側はさらに、「『台湾独立』に反対するのであれば、中国と台湾は家族であり、相談して解決できる」などと強調しています。
また中国政府が2019年以降、中国から台湾への旅行者を制限してきた措置について先週、福建省の住民に限り、対岸に位置し台湾が実効支配する金門島への旅行を、近く再開すると発表しました。中国を訪問した国民党の立法委員らの要請を受けたもので、中国と距離を置く頼清徳政権への揺さぶりを強めています。