トンネル工事で崩落事故 作業員41人が閉じ込め 16日ぶりに… インド
インド北部で12日、建設中のトンネルで崩落事故が起きました。ロイター通信などによると、作業員41人が閉じ込められました。
地元議員
「今は中に閉じ込められた人々が無事であることを祈ることしかできません」
一刻も早い救出を…。岩などを掘り進んで幅約90センチのパイプを通し、そこから車輪付きの担架で作業員らを救出する作戦がとられました。
まずは、幅15センチのパイプを通し食事を提供することに。“豆のカレー”とみられる黄色い液体状のものがペットボトルに詰められていました。
事故から1週間あまりが過ぎた21日には…
役所職員
「大丈夫か? 全員無事なら、カメラに向かって自分の姿と笑顔を見せてください!」
食事用のパイプを通してカメラが差し込まれ、中の様子が明らかに。多くの人がしっかりと立っていることが確認できます。しかし、救助のための掘削作業は、機械の故障などで難航。残りは夜を徹して手作業で行われることになりました。
そして28日、救出用のパイプが開通しました。
現場担当者
「パイプは何の障害もなく、非常に慎重に中に押し込まれ、突破口が開かれました」
閉じ込められた作業員の親族
「何日も待って、ようやく家族が出てこようとしていることに、とても興奮しています」
閉じ込められていた作業員41人全員が、16日ぶりに救出されました。
救出された作業員(29日)
「(最初の)15時間から20時間は食料と水が手に入らず大変でした。(トンネル内に)マイクを後から設置してくれたので、それで家族と話をしていました」
作業員らは全員、健康状態に問題はないということです。