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米国務長官 中国は“挑戦する唯一の国”

2021年3月4日 11:44

アメリカのブリンケン国務長官は3日、外交方針に関する演説を行い、中国を「開かれた国際秩序に真剣に挑戦する唯一の国」と位置づけ、強い立場で関与していく姿勢を強調しました。

ブリンケン国務長官「中国が提起する課題は(他国とは)異なる。中国は、安定した開かれた国際秩序に真剣に挑戦する経済的、外交的、軍事的、技術的な力を備える唯一の国だ」

ブリンケン長官は、アメリカ外交の「8つの優先事項」の中に、2国間関係では唯一、対中外交を挙げ、「時に競争的で、協力的で、敵対的である中国との関係には、強い立場で関与していかなくてはならない」と強調しました。

その上で、民主主義の価値観を守るために、同盟国と連携して、新疆ウイグル自治区での人権侵害や香港の民主化の問題などに積極的に関与していく姿勢を改めて示しました。また、中国やロシアを、「民主主義に疑問を投げかける敵や競争相手」と名指しし、人権や民主主義、法の支配など、価値観を重視した外交を推し進めていく姿勢を明確にしています。

一方、国務副長官に指名されているシャーマン氏は議会での承認公聴会で、対北朝鮮制裁について、「北朝鮮が非核化を行わない限り、あらゆる手段を活用する」と強調しました。