北朝鮮西部からミサイル2発~韓国軍関係者
北朝鮮が3日前、西部から中国側に向けて巡航ミサイル2発を発射していたことが明らかになりました。
韓国軍の関係者によりますと、21日の朝、北朝鮮西部の温泉(オンチョン)一帯から中国側に巡航ミサイル2発が発射されたということです。
韓国の国会議員は情報当局からの報告として、米韓双方が状況を把握していたものの、発表しないよう合意していたと明らかにしました。
アメリカの国務長官らの訪問直後だったことなどから、韓国メディアは、強度を抑えた軍事行動でアメリカの反応を探る狙いがあるとの見方を伝えています。
この発射について、アメリカ政府高官は、弾道ミサイルの発射などを禁じる国連安保理の制裁には「違反していない」と述べています。またこれは北朝鮮の「通常の軍事活動」の範囲内だと強調しました。
バイデン大統領「何も変わっていないということだ」
北朝鮮によるミサイル発射はバイデン政権発足後初めてですが、大統領も抑制的な対応を見せているほか、アメリカ政府高官は、今回の発射が「北朝鮮との対話のドアを閉ざすものではない」との認識を示しています。