北がミサイル発射 米韓が発表なしで合意か
北朝鮮が今月21日に西部から中国側に短距離巡航ミサイル2発を発射していたことが明らかになりました。
これは、韓国の国会議員が情報当局からの報告として明らかにしたもので、21日の午前6時半頃、北朝鮮西部の南浦から中国側に短距離巡航ミサイル2発が発射されたということです。
この発射は、米韓双方が発表しないことで合意していたとしています。
アメリカの国務長官らの訪問直後だったことなどから、韓国メディアは強度を抑えた軍事行動でアメリカの反応をさぐる狙いがあるとの見方を伝えています。
この発射について、アメリカ政府高官は、弾道ミサイルの発射などを禁じる国連安保理の制裁には「違反していない」と述べています。また、これは北朝鮮の「通常の軍事活動」の範囲内だと強調しました。
アメリカ・バイデン大統領「何も変わっていないということだ」
北朝鮮によるミサイル発射はバイデン政権発足後初めてですが、大統領も抑制的な対応を見せているほか、アメリカ政府高官は、今回の発射が「北朝鮮との対話のドアを閉ざすものではない」との認識を示しています。