景気敏感銘柄に買い ダウ、過去最高値更新
5日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、景気に敏感とされる銘柄が買われ、ダウ平均株価は過去最高値を更新して取引を終えています。
5日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から97ドル31セント値を上げ、3万4230ドル34セントと過去最高値を更新して取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は51.08ポイント下げて、1万3582.43で取引を終えています。
全米各地で経済活動の制限緩和が相次いでいることから、この日も景気に敏感とされる銘柄を中心に買いが広がりました。建設機械大手の「キャタピラー」や金融の「ゴールドマン・サックス」、クレジットカードの「アメリカン・エキスプレス」などが大きく買われて相場をけん引し、ダウ平均の上げ幅は一時、190ドルを超える場面もありました。
取引終了にかけては、当面の利益を確定させるための売りが出て、上げ幅は縮小したものの、ダウ平均は97ドル高と過去最高値を更新して取引を終えています。
市場関係者は、「アメリカ国内では、新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済活動の正常化が加速していることから、市場は今後、世界の感染状況を注視することになるだろう」と話しています。