ダウ188ドル高 2日連続過去最高値更新
11日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスをめぐる追加の経済対策が成立したことなどを受け、買いが優勢となり、ダウ平均株価は過去最高値を更新して取引を終えています。
11日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から188ドル57セント値を上げ、3万2485ドル59セントと2日連続で過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、329.84ポイント上げて、1万3398.67で取引を終えています。
この日は、日本円で200兆円規模の新型コロナウイルスの追加の経済対策がバイデン大統領の署名を受け、予定より1日早く成立しました。市場では、現金給付によって個人消費が増加するとの期待が広がり、スポーツ用品の「ナイキ」やクレジットカードの「ビザ」など、消費関連銘柄が買われました。
また、長期金利の上昇が落ち着いたことを受け、このところ売られる場面が多かったハイテク株を買い戻す動きが広がり、ダウ平均は、連日で過去最高値を更新しました。
市場関係者は、「来週は、FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長の会見が行われる予定で、彼がどのような経済見通しを示すか、市場は注視している」と話しています。