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ダウ 20年最後の取引日に過去最高値更新

2021年1月1日 8:03

アメリカのニューヨーク株式市場は、2020年最後の取引日となった12月31日に、ダウ平均株価が過去最高値を更新して取引を終えました。

12月31日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前の日の終値から196ドル92セント値を上げ、3万0606ドル48セントと過去最高値を更新して取引を終えました。

この日は、朝方は当面の利益を確定させるための売りも出ましたが、午後になると、2021年は景気が回復に向かうとの期待などから、景気に敏感とされる銘柄を中心に買い直しの動きが優勢となりました。

ダウ平均は新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、3月には1万8000ドル台まで下落しましたが、その後、強力な金融緩和政策もあり急速に回復し、2020年の最後の取引となったこの日も、過去最高値を更新して取引を終えました。

また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も18ポイントあまり上げて、1万2888.28で取引を終えています。ナスダック総合指数はこの1年で40%あまり上昇する記録的な値上がりとなりました。新型ウイルスによる外出制限で、巣ごもり消費や在宅勤務が拡大し、ネット通販大手のアマゾン・ドット・コムやアップル、マイクロソフトなどが大幅に上昇し、こうした主要ハイテク株が相場をけん引しました。

景気回復に向けた市場の期待は大きいものの、アメリカ国内では依然、新型ウイルスの感染拡大に歯止めがかかっておらず、ワクチンの普及の進み具合が今後の投資家心理にも大きく影響する材料になるとみられています。