中東で衝突激化エルサレムにロケット弾発射
パレスチナ人とイスラエルの治安当局との衝突が続く中東のエルサレムでは10日、ロケット弾が発射されるなど対立が激しさを増しています。
現地では先月から、東エルサレムに住むパレスチナ人がイスラエル側から立ち退きを求められている問題などをめぐって抗議するパレスチナ人とイスラエルの治安当局が衝突を繰り返しています。イスラエルが東エルサレムを占領したことを祝う日を迎えた10日には300人以上がけがをする大規模な衝突も起きています。
こうした中、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスがエルサレムに向けてロケット弾を発射したと明らかにしました。これに対してイスラエルも報復攻撃を行い、地元メディアによりますとパレスチナ側では20人が死亡したということで、衝突がさらに激しくなることが懸念されています。こうした事態を受け、アメリカのブリンケン国務長官は双方に事態の沈静化を呼びかけました。
アメリカ・ブリンケン国務長官「双方が緊張を緩和し、事態を沈静化させるための現実的な行動をとらなくてはいけない」
その一方でブリンケン長官は、「イスラエルにはこうした攻撃から国民、領土を守る権利がある」とも述べています。